英語力を客観的に測るTOEICとは

近年、多くの企業で国際的に通用する人材が求められるようになっています。語学力があるかどうかを知る指標として、TOEICのスコアを参考にする企業は、ある調査によると実に7割近くにのぼります。また部署異動や昇進、海外出張などの際にスコアを参考にするという企業も増えてきています。
TOEICは国際コミュニケーション英語能力測定試験のことをいい、テスト結果は合否ではなく、10~990点までの5点刻みのスコアで表示されます。スコアによってどれだけ英語力があるかを客観的に示すことが可能になります。
本来、求職者の英語能力を知るためには、英語による面接を行うことが一番確実な方法ですが、人的・時間的に厳しい面があります。そこで客観的な指標として、特に日本企業においてスコアが参考にされているのです。

種類とそれぞれの特徴、企業の活用状況

一言でTOEICといっても、実は複数の種類があります。もっとも有名なのは従来からあるリスニング力とリーディング力を測ることをメインとしたテスト(L&R)です。その他に、英語の基礎能力を測る初心者向けといえるテスト(Bridge)、従来のL&Rでは測れないスピーキングとライティング能力を測るテスト(S&W)などです。
このうち、多くの企業が参考にしているのはL&Rです。Bridgeは公式にも英語を学習する際の最初のステップと位置付けられており、このスコアを参考にしている企業はあまりないでしょう。S&Wを参考にする企業はまだ多くはありませんが、増えてきています。S&Wのスコアは、どちらかというと、海外出張や海外赴任者の赴任要件などとして導入されることが多いようです。

まず最初に受ける試験と勉強する意味

まず受けるなら、やはりもっともスタンダードで、多くの企業が採用の際に参考にしているL&Rをおすすめします。
L&Rは「例え高得点をとっても英語を話せるようにならない。勉強するのは無意味だ」という批判が聞かれることがあります。確かに、L&Rでスコアが高くても、英語を流暢に話せないという人は珍しくありません。
しかし、L&Rで高得点が取れるようになれば、それは語彙や文法を良く知っており、リスニング力もあるということになります。つまり英語の基礎能力は十分に身についているのです。L&Rで使用されている英語は質が高く、実際のビジネスシーンで使われている表現や語彙が多用されています。L&Rを勉強することは、働くうえで必要な英語力の土台を鍛えるうえで非常に意味にあることといえます。
高得点を取るためのテクニックに走った学習をするのではなく、試験ででてくる英文や表現、語彙をしっかり自分のものにするという意識で勉強するといいでしょう。